島根県と松江市は29日、新型コロナウイルスに33人が感染したと発表した。うち浜田市は20人で、いずれもクラスター(感染者集団)が発生した中国電力三隅発電所(浜田市三隅町岡見)の協力会社作業員だった。感染源が特定できていないため、クラスター認定は13人のままで、調査を続ける。
浜田市の他は居住地別に松江市9人、出雲市2人、雲南市1人、大田市1人。28日の検査で分かった。
浜田市の20人は同じ工事現場で働き、共同住宅などで生活。19人はクラスター関連の調査で検査し、1人は症状が出て自ら医療機関を受診した。協力会社作業員でこれまでに確認された感染者は59人となった。
28日にクラスターと認定された松江市の事業所関連では、感染した従業員の同居者1人の感染が新たに分かった。このほか県中央児童相談所(松江市西川津町)の感染職員と接触があった児童は全員が陰性だった。職員や関係者の一部に検査がまだ残っている。
県内の累計感染者は1287人となった。29日午前0時現在の入院患者数は126人。確保病床(324床)の使用率は38・9%で、即応病床(258床)は48・8%。宿泊療養者数は49人で、自宅療養者数は43人。 (片山皓平)