NHKの新しいインターネットサービス「NHK ONE」より。番組ページにアクセスすると「ご利用にあたって」の画面が表示される
NHKの新しいインターネットサービス「NHK ONE」より。番組ページにアクセスすると「ご利用にあたって」の画面が表示される

 「今朝のニュースは…」「朝ドラ『ばけばけ』のあらすじや相関図をチェックしよう…」と、これまでブックマークしていたNHKのWEBサイトにアクセスしたら、「ご利用にあたって」という画面で、以降の利用には受信契約が必要であることが表示され――NHKは10月1日、新しいインターネットサービス「NHK ONE(ワン)」をスタートさせた。

【画像】「NHK ONE」について説明する黒崎めぐみ理事

 これまでインターネットがつながった状態で利用できた「NHKプラス」、「NHKニュースWEB」、各番組ページを「NHK ONE」に統合。これは、放送法改正により、10月1日から放送に加えてインターネット配信が必須業務となったことを受けたもので、テレビと同様にインターネット配信も受信契約の対象となったのだ。

 テレビの受信契約を結んでいる(受信料を払っている)場合は追加の契約や負担なしで利用できる。「内容を確認しました」を選択後、用途や地域(放送局)を設定すれば、番組の視聴やニュース記事、番組ページにアクセスできる仕組みとなっている。

 受信契約をしていない人がNHKのインターネットサービスを利用を希望したい場合は、従来通り受信料窓口などで受信契約(地上契約で1月あたり1100円※沖縄県は965円)が必要となる。単に端末を所有しているだけでは契約の対象にはならないが、番組サイトを閲覧することもサービスの利用にあたる。

 あわせて、インターネット対応テレビやスマートフォン、タブレット向けのアプリもリニューアル(ラジオ関連アプリは従来通り)。これまで利用していた番組配信アプリ「NHKプラス」、報道・防災アプリ「ニュース・防災」、教育アプリ「for School」の3つはすでに使えなくなっているので、新たにダウンロードする必要がある。

 新しい「NHKプラス」をダウンロードすると、新たに誕生した「NHK ONEアカウントの登録」と「受信契約情報の登録・連携」の案内があり、一度、手順にしたがって登録・連携を済ませると、以後、「NHK ONE」のWEBサイトやアプリをスムーズに利用することができる。登録や連携を行わないと、その都度案内画面が出る仕組みとなっている。

 「NHK ONEアカウント」は世帯で1つ作成できるサービスアカウントで、世帯で共有して利用することを想定し、1アカウントにつき最大5つのプロファイル(個別の設定)を作成でき、それぞれのプロファイルでお気に入り番組を登録することなどができる。アカウントを各デバイスで連携させると、例えば通勤通学中にスマートフォンで視聴を始めた番組の続きを自宅のテレビやPCで視聴できるなど、端末をまたいだ利用が可能になる。

 すでに「NHKプラス」を利用していた人には、登録メールアドレスに「NHK ONE」への移行方法が案内されている。旧NHKプラスから移行した場合は、受信契約の情報が引き継がれるので、「NHK ONE」利用に伴って改めて受信契約情報を登録する必要はない。

 なお、10月1日午前8時30分現在、「NHK ONEアカウント」の登録手続きで、一部のメールに認証コードが届かない不具合が発生している(※原因調査中。Gmail、ezweb、docomoなどでメールが届いていないことが確認されている)。