7月の参院選以降、自民党や与党の政局に振り回されている永田町。10月4日の自民党総裁選でようやく新総裁が高市早苗氏に決まり、落ち着くかと思われたのもつかの間、公明党が四半世紀にわたった連立を解消するという衝撃的な事態となった。

 そんなニュースの裏で、野党間でも異例の「攻防」が行われている。「玉木首相」の実現を巡る立憲民主党と国民民主党の駆け引きだ。立民が首相指名選挙の投票先を野田佳彦代表にこだわらないとして、国民民主党の玉木雄一郎代表への一本化も視野に「共闘」を呼びかける一方、推される玉木氏自身は消極的なのだ。

 この攻防は単なる「野党間のごたごた」とは決して片付けられない。自民党が衆参両院で半数を大きく...