器を手に取って品定めする来場者=松江市殿町、カラコロ工房
器を手に取って品定めする来場者=松江市殿町、カラコロ工房

 島根県内の窯元による陶器の展示販売イベント「しまねdeうつわ市」がこのほど、松江市殿町であった。普段使いの器を中心に多彩な作品が並び、来場者はお気に入りの品を探して会場を巡った。

 袖師窯や湯町窯など県内9窯元が出店し、茶わんや皿、マグカップなど色彩豊かな器が並んだ。希望者には購入した器にアイスクリームを無料で盛り付ける企画や、5千円以上の購入で器などが当たるくじ引きもあり、家族連れなどでにぎわった。

 鳥取市青谷町から訪れた会社員の津村梨恵さん(45)は「雰囲気があり、個性豊かな器がそろってすてきだった」と話した。会場ではアーティストの生演奏もあった。

 イベントは島根県陶器振興会と実行委員会が初めて開催した。これまで年2回、商業施設で販売中心の窯元展を開いていたが、観光客や若者にも陶芸文化に触れてもらいたいと、飲食や音楽ライブなどを組み合わせ開催した。

 (原暁)