第七章・家を継ぐ者(28) 

 

 十二月二十日、家康は茶臼山(ちゃうすやま)に来た常(じょう)高院(こういん)ら大坂方の使者の前で、和議の誓書を書き血判を押した。翌日には秀忠も平野川西岸の岡山の本...