【安来】金融機関窓口での強盗対応訓練がこのほど、安来市南十神町の中国労働金庫安来支店であり、職員8人が現金を要求する犯人役の安来署員に対応し万一の事態に備えた。
同市内の銀行やJA、郵便局の担当者ら15人が見守る中、黒い作業着の犯人役の男性が黒いバッグを手に来店した。男性は窓口で「融資してくれ。現金を出せ。早くしろ」と大声を出し、ナイフ状の凶器を出してバッグを職員に渡した。職員が差し出すと中身を見て「たったこれだけかよ」と言い捨てて逃走した。
職員は緊急通報装置を使って110番通報するとともに、車のナンバーを確認するなどし、駆けつけた署員に背丈や逃走した車の色、車種、ナンバーなどを伝えた。
松井昌之支店長(53)は「職員のうち6人は初めて強盗対応訓練を受けた。役割分担を再認識し、改善点を見いだすよい機会になった」と話した。(中山竜一)













