第八章・寛永の危機(20)

 

 幕府と朝廷の対立は激化の一途をたどり、後水尾(ごみずのお)天皇は病気療養のためと称してご譲位を口にされることが多くなった。

 この頃帝(みかど)は腫れ物に苦しんでおられた...