第八章・寛永の危機(39)

 

 翌四月十七日が家康の命日で十七回忌(東照宮の神忌)に当たる。本来なら東照宮に参拝するところだが、家光は秀忠の喪に服している最中なので今市(いまいち)の宿場から遥拝する...