2025年度のさくらこちゃんによる破壊がスタート
2025年度のさくらこちゃんによる破壊がスタート

 床には破片や粉が飛び散り、ガムテープが貼られた襖の前に、何とも言えぬ表情で立っている柴犬・さくらこちゃんの動画がInstagramで反響を集めた。3年前の動画では襖の破壊で現行犯逮捕される様子も投稿され、「やっちまった感がすごい」「堂々としていて、潔い」など、破壊後のワンちゃんの佇まいにコメントも殺到。そんなさくらこちゃんの“破壊事件”の真相について、飼い主さん(@sakuraco0815)に話を聞いた。

【別カット】怒られてシュン…申し訳なさそうな雰囲気を醸し出すさくらこちゃん

■冬の雪が降っている時だけに生じるさくらこちゃんの“破壊行動“

――さくらこちゃんの破壊についての投稿が話題になっていますが、反響を受けて、飼い主さんご自身はどのように感じていらっしゃいますか?

「最初すごい破壊だったので 軽い気持ちで投稿してみたら、あまりにも反響がすごく、初めてバズるを経験しました。とにかくびっくりです」

――「雪が降るといつもこうなる…」とお見受けしましたが、こうした行動は雪が降った日だけに見られるのでしょうか。それとも、ほかの日にも見られることがありますか?

「季節限定(11月から3月)の破壊活動になります。また、この時期でも雪が降っていなければやりません。夏場の雨や風、雷、台風も大丈夫です」

――現在7歳とのことですが、この破壊行動はいつごろから見られたのでしょうか。

「3歳の冬が初めてです」

――コメントの中には、分離不安の可能性を指摘する声もあるようですが、飼い主さんとしては、この行動をどのように受け止めていらっしゃいますか?

「初めてコメントで指摘された時に、主治医に相談しました。理由は季節限定だということもあり、違うのではないか/家族の話し合いをしたなかで雪が怖く、極度の臆病なのではないかという結論がでました。

 私たちは普段仕事をしているため、さくらこのお留守番が長く、屋根から雪の落ちる音や除雪車の音…などなど、臆病なため“破壊”で気を紛らしているように思っています」

――さくらこちゃんは普段は、どのような性格の子なのでしょうか。

「人も犬も大好き、温和な性格でお友達とモメる事なく、とにかくたくさんのお友達と毎日楽しく過ごしてます。たまに来る我が家の孫たちとも仲良く過ごしており、子守犬の役割もしています」

■さくらこちゃんの“不安”に家族として向き合い続けていきたい

――飼い主さんとして心配していることや、これまでに試してきた工夫・対策(家具の補強や環境づくりなど)があれば、可能な範囲で教えてください。

「まずは”破壊する部分を封鎖する”ことから始まりました。期間限定のため、封鎖することしか思いつきませんでした。さくらこの不安を発散させるため、そこそこやらせようということになり、気を紛らすために段ボールや不要なぬいぐるみなどをあの手この手で置きました。でも、なかなかうまくいかず、季節が過ぎるのをひたすら待ちました。

 今年初めて破壊したあとは主人の提案で、すべてのドアを開けて自由に出入りさせることになりました。今のところ成功しています。心配は怪我をしないかどうかです。一度カーテン、さくらこ自身がぐるぐる巻きになり、身動き出来なかったことがありました」

――普段の生活の中で、さくらこちゃんの特にお気に入りな仕草や行動があれば教えて下さい。

「拒否柴:お散歩していて帰りたくない時に座りこんで、しまいには寝てしまいます。
おやつキャッチ:オヤツをもらう時のキラキラした顔、もらう時のおすわりの姿勢が完璧です。
待つ女:ひたすらお友達が来るのを待ちます。」

――これからも一緒に暮らしていく中で、さくらこちゃんに対してどんなふうに過ごしてほしい、育ってほしいと考えていますか?

「破壊された場所は、仕方ないと思っています。興奮しながら破壊していると思われるので、とにかく怪我はしてほしくない。我が家にとって“さくらこ”は2代目の柴犬で、前は“さくら”という柴犬が我が家にいました。“さくら”より“さくらこ”は本当に手がかかり、彼女の不安が何なのか?日々主人と手探りしています。雪の季節の不安な時間は、夜中ずっと撫でていると安心するのか、なんとか寝てくれます。

 この破壊問題は、毎年の彼女の不安と向き合い、家族として寄り添っていかなければならないと思っています。さくらこの破壊をした場所が何年かたった時に泣きながら見る未来が、家族としては1番の辛い未来です。その前に後悔なく、お友達や孫たちの時間を楽しく過ごしたいです。怪我や病気(さくらは癌で亡くしました)なく、家族みんなで後悔なく一緒に楽しく過ごしたいと思っています」