【出雲】正月を彩る葉ボタンの収穫が、出雲市斐川町出西の園芸農家で最盛期を迎えている。ハウスでスタッフ5人が赤や白に色づいた株の刈り取りにいそしんでいる。
2013年から手がけるたぐちファームでは、今年は3アールのハウスで計1万1千本を栽培。夏に種から育て、月に1度葉を落としてすっと伸びる丈に仕立て上げた。
栽培するのは深みのある濃い「初紅」、ピンクに近い「ウインターチェリー」、緑や白から赤へのコントラストが美しい「晴姿」と「バイカラートーチ」。バリエーションを楽しんでもらおうと昨年から紅白各2品種を手がける。
猛暑を乗り越えて11月に冷え込み、今年は特に色が乗っているという。田口裕一郎代表(56)は「お正月ぐらいは世の中の混沌(こんとん)をいったん忘れ、おめでたい雰囲気に包まれる一役になれたらいい」と話した。作業は31日まで続き、地元の直売所で販売する。
(今井菜月)













