先日の小欄にも取り上げられたが、大相撲初場所の番付で伊勢ケ浜部屋に所属する力士9人が「富士」が付くしこ名に改めた。倉吉市出身の伯桜鵬改め伯乃富士は初日に新たなしこ名で勝ち名乗りを受け、「もう、しっくりきている」と話していた。
旧宮城野部屋から転籍し、改名に思うところはあろう。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)も付けた部屋伝統の「富士」を継ぎ、郷土由来の「伯」の字を残した。一段と気迫あふれる攻めの土俵はしこ名に込められた思いを背負う覚悟の表れだろう。
こちら水族館アクアス(浜田市・江津市)のシロイルカ一門に仲間入りした愛らしい2頭は、親の名の一部を受け継いだ。一昨年6月と7月に相次ぎ生まれ、公募でようやく名前が決まった。雄「アラン」は母アンナと父ランゲルにちなむ。雌「リーリャ」は一門の代表的なリャ系で、産後に死んだ母アーリャの存在を感じさせる。どちらの名も親しみやすく、聞いてしっくりくる。
リーリャは国内でほぼ例がない人工哺乳で育てた。アランは感染症にかかり、一般公開を中断したこともあった。妊娠、出産から支え、見守ってきた館のスタッフは名前が付いたことに感慨ひとしおだろう。
バブルリングの技を磨いてパフォーマンスを披露する日はそう遠くないかもしれない。人気と実力を兼ね備えた2頭の若きホープが館内を満員御礼にする日を楽しみに待つ。(史)













