戦前の日本に、戦時体制を積極的に支えた女性たちの団体があった。白いかっぽう着にたすき姿で、掲げたスローガンは「国防は台所から」。出征兵士の見送りなどをした国防婦人会だ。大阪で少人数から始まった市井の人々による活動は、後に全国で1千万人ともされる会員を擁するまでに膨れ上がった。女性たちは軍国主義に加担することで「解放感」を得たという。いったいどういうことか? その軌跡を追っていくと、当時の女性を取り巻いていた「息苦しさ」が見えてくる。(共同通信編集委員・福島聡)
▽陸軍が支援した思惑
発端は満州事変翌年の1932年...












