エフエム山陰でパーソナリティーとして活躍する高田リオンさん(36)
エフエム山陰でパーソナリティーとして活躍する高田リオンさん(36)

 エフエム山陰のパーソナリティー・高田リオンさん(36)に、オンラインで困らない会話のポイントを聞く。後編では、話題の選び方や相手との距離の縮め方に加え、高田さん流「リモート飲み会トーク術」を紹介する。前回のポイントと組み合わせれば、オンライン会話の上級者になれるかも?(Sデジ編集部・宍道香穂)

オンラインでも雑談は大切? フリートークから学ぶ雑談のこつ

 日々のコミュニケーションで雑談の重要性を感じることは多い。ビジネスでもプライベートでも、突然本題に入らず、多少の雑談を挟んでからの方が、雰囲気が和み会話が盛り上がりやすい。オンラインでの会話にも有効そうだが、どんな話題を選べばいいのか。

 高田さんは「天気の話は鉄板ですが、最近は新型コロナの話も多いです」と紹介し、「例えば東京にいる相手とリモートで対談する時、『島根は今こういう状況ですが、そちらはどうですか』と尋ねると、『もう大変ですよ~』と話が広がります」。だれもが関心があり、共有したい話題を選ぶことがポイントなのだろう。

 また、高田さんはゲストとの対談の際、「下調べを大切にしている」とし、相手のSNSやYouTube動画を見たり、リリースしている曲を聴いたりして、数日かけて相手を知るようにしているという。例えばオンライン会議や面接でも、相手の企業の最新情報を調べたり、共通の知人から相手の好きなものを聞いておいたりと、応用できそうだ。

下準備をしておけば、ウェブ会議での雑談も盛り上がりそう


距離がぐっと縮まる「名前呼び」

 オンラインでも対面でも、相手との距離を縮めるこつは「名前を呼ぶこと」と高田さん。「初対面の相手だと特に、名前で呼ぶと距離がぐっと縮まります。できるだけ名字ではなく、下の名前で」と話す。確かに、「松山さん」よりも「聖子さん」と呼ばれる方がはるかに親しみやすさを感じる。初対面の相手に名前を連発されてもあまり悪い気はしない。むしろ「もう名前を覚えてくれたのか」とうれしくなる。怒られなさそうなら下の名前で呼んでみるとよさそうだ。

 気心の知れた関係でも有効で、「例えば友人とのリモート飲み会では、画面に相手が写った瞬間に『かっちゃーーん!!久しぶり!』と、名前を叫ぶようにしています」と笑う高田さん。なるほど、親しみが増す会話のテクニックだなぁと思った。
 

対談する高田さん(左)=エフエム山陰提供=

「リモート飲み会」は盛り上げようとしないのがこつ?!

 離れた場所にいる相手とビデオ通話をつなげる「リモート飲み会」。物珍しさで、流行していた頃は高田さんも、地元の同級生やミュージシャンの先輩、以前の同僚たちと楽しんだという。「対面で飲んでいた頃と比べると、いまいち盛り上がりに欠ける気がするのですが」という記者の問いかけに「気心が知れた相手なら、無理に盛り上げなくてもいいのでは」と高田さん。

 「飲み会の何が楽しかったかというと、みんなが同じ場所に集まっている空間だと思うのです。だからリモート飲みでは『最近こんなことがあってさ』と、ぽつぽつ近況報告をする程度で十分楽しいと思っています」

 また、高田さんはリモート飲み会で、互いの近況報告に加えて「思い出話」を楽しんでいたそう。「例えばかつてのバイト仲間とは、『あのときワンオペ(ワンオペレーションバイト。飲食店などで店内に1人の従業員しかおらず、すべての業務をこなしている状況)でほんと大変だったよな』とか、『こういうお客さんいたよね』とか。思い出話ひとつで、途端に“あの頃”に戻った感覚になって楽しいのです」と懐かしそう。楽しそうに話す高田さんを見ていると、記者もかつてのバイト仲間に連絡し、思い出話をしたくなった。

ラジオ収録に臨む高田さん(エフエム山陰提供)

 話すスピードやトーン、リアクションの取り方、話題選びと、参考になるポイントは盛りだくさん。どれにも共通しているのが「相手への思いやり」だと感じた。興味深そうに、楽しそうに会話をする高田さんを見て、相手はリラックスして和やかに話ができるのだろう。「話し上手は聞き上手」というのは本当なのだなぁと実感した。