津波に襲われた原発が次々と爆発し、人々を恐怖に陥れた2011年の東京電力福島第1原発事故。原子力規制委員会の委員長を務めた更田豊志さんは「原因は慢心だった」と振り返る。反省から再出発した15年の時を経て、原発は各地で再び動き出した。事故がなくなる日は来るのだろうか。更田さんに聞いた。(聞き手は共同通信編集委員・鎮目宰司、写真は福馬真吾)

 ▽太平の眠り

 ―福島事故の本質とは何だと考えますか。

 一言で言うなら慢心がもたらした事故。太平の眠りの中で、安全神話...