2024年1月1日16時10分、石川県で最大震度7を記録する能登半島地震が発生した。その時、富山県の医薬品原薬メーカー「富士化学工業」社長の西田洋さんはJR富山駅の新幹線ホームにいた。停車している新幹線が大きく揺れ、頭を抱えてしゃがみこんだ。
「家族は無事なのか、危険物のある倉庫の状況は」
元日のため工場は稼働していない。守衛と警戒要員の3人がいるだけだ。
さまざまな不安が頭をよぎり、急きょ、本社と工場がある上市町に戻ることにした。
駅からは車で30分程度の距離。しかし、地震で道路事情が悪く、1時間半かかった。到着した西田さんが目にしたのは、驚くべき光景。既に多くの社員が出社...













