松江ゆかりの文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を公私にわたり支えた教育者・西田千太郎(1862~97年)に関する講演がこのほど、松江市袖師町の島根県立美術館であり、西田を研究する島根大の宮澤文雄准教授が、八雲や妻・セツとの交流の一端を紹介した。
西田は島根県尋常中学校で教師を務め、八雲を公私で支えた人物。西田の日記では、初めて八雲を自宅に招いた時について「ヘルン氏ヲ伴ヒ帰リ、酒飯ヲ饗ス」とあり、宮澤准教授は、八雲が松江に滞在した1年3カ月で30回近く西田家を訪れ、関係を築いていたと解説した。
八雲がセツの荒れた手をさすりながら労苦をねぎらった時も、傍らにいて八雲が語る英語の意味をセツに伝えていたとし「お互いが理解し合う瞬間に立ち会って、2人の気持ちを一番理解していた人物だ」と述べた。講演は小泉八雲記念館(松江市奥谷町)で開催中のセツに関する企画展の関連イベントして記念館が主催。市民ら約150人が聞き入った。
(藤井俊行)












