青空に舞い上がる祝い凧=島根県隠岐の島町栄町、町総合運動公園
青空に舞い上がる祝い凧=島根県隠岐の島町栄町、町総合運動公園

 【隠岐】新生児の成長を願って大きな凧(たこ)を揚げる「第34回隠岐いぐり凧祭り」が12日、島根県隠岐の島町栄町の町総合運動公園であった。2025年に生まれた子どもの名前を入れた大型の凧が青空に舞い、家族らが無病息災を祈った。

 江戸時代後期の天保年間から隠岐に伝わる春の風物詩。えぐったような10個の耳が「いぐり凧」の由来で、新生児の名前が書かれた縦2・7メートル、横2・4メートルの祝い凧2枚を隠岐いぐり凧保存会(田上一安会長、10人)の会員らが綱を引っ張って揚げた。

 凧の骨組みを弓なりに張るテープが「ブーン、ブーン」という音を立てて舞い上がり、新生児を連れた親子が歓声や拍手を送った。続いて隠岐の島署や西郷小学校など、職場や施設の一回り小さい凧も次々と揚がった。

 昨年8月に生まれた三女瑚夏(こなつ)ちゃんの名前を祝い凧に入れた同町加茂のペットサロン経営田中美穂さん(36)は「きれいな桜の花びらが散る中、凧揚げ日和だった」と喜んだ。

(鎌田剛)