短歌 丸山恵子選

美男美女の講師ばかりが並んでる塾のチラシがスーパーにあり   米 子 倉井 正喜

  【評】風刺性を感じるのは「ばかり」とあるためであろう。塾の本分に講師の外見の美醜は関係ないが、消費者の歓心を買うチラシには不自然に美男美女が並ぶ。作者の考えを直接言わず描写に託すことで、読者が自ら考えさせられる。

手を振って元気に歩く子うなだれてとぼとぼ歩く子みんな頑張れ  江 津 大岩 郁夫

  【評】朝の登校風景であろうか。元気な子、うなだれている子の対比を短歌のリズムで標語のように描写する。結句にきて話し言葉の励まし...