魅力的な声と優れた作詞・作曲の実力を持つ国民的歌手でありながら、俳優としても圧倒的な演技力で国民的女優の称号を手に入れているIU。今年最高の期待作『21世紀の大君夫人』では、“憎めない小悪魔”キャラが視聴者の心を鷲掴みにしています。本記事では、そんなIUの演技力に酔いしれる出演作、『21世紀の大君夫人』『おつかれさま』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の3作をご紹介します。
■『21世紀の大君夫人』
2024年『ソンジェ背負って走れ』で一躍大スターとなったHOTな俳優ビョン・ウソク、そして相手役がこれまたIUという最強キャストで、ドラマオタの中で「今年最高の期待作」と謳われた本作。いや~豪華絢爛とはまさにこのこと!豪華な王室セット、現代と伝統が融合した衣装、美術がとにかく美しく、久しぶりのTHE大作という感じで、韓ドラオタクは序盤から心躍っております。韓国テレビ放送でも1話から7.8%、2話では9.5%とさすがの高視聴率を記録!これは、今年最高のヒット作になりそうな予感…!
本作は、もしも21世紀の韓国に王室が存続していたら、という架空の現代を舞台に、韓国最大の財閥家の次女ソン・ヒジュ(IU)と名ばかりの称号だけしか持たない孤独な王子イアン大君(ビョン・ウソク)が出会うことで、運命や身分の壁を超え、人生を切り開いていく新時代の王道ロマンティック・コメディ。
現代に王室があったら…という設定といえば、我々韓ドラオタが愛する『宮~Love in Palace』の再来(大歓喜)!ですが、野心たっぷりで強気な財閥令嬢と、孤独を抱えた大君の対比や、周辺のコミカルキャラたちとの絡みとかが、なんとなく『愛の不時着』や『涙の女王』っぽさもあって。キラキラとした圧倒的な世界観、そしてスピーディーな展開に序盤からワクワクが止まりません。これは韓ドラオタはもちろん、普段韓ドラ観ないという人にも刺さりそう…!
IUが演じるのは、韓国最大の財閥の令嬢で、抜群の美貌と知性を兼ね備える完璧な女性ソン・ヒジュ。ヒジュの唯一のコンプレックスは“婚外子”であるということ。野心に燃えるヒジュは、本物の“血筋”を得るために、イアン大君と“契約結婚”を交わすことになります。
ラブコメのヒロインらしく、欲深くてちょっと憎めない悪女っぽさを、過剰にならずに可愛く、でも力強く絶妙な塩梅で演じています。つい最近『おつかれさま』で“親”を演じていたとは思えない、完璧なコメディエンヌっぷりに驚きを隠せません…!
そして序盤から圧巻なのが、芯の強さと繊細さの両立。財閥令嬢らしい堂々とした態度の裏に、繊細さと優しさと柔らかさを滲ませる感じ、さすがIUだなと。これまでの“ヒューマン仕込み”の繊細な感情表現が光ります。小悪魔的なキュートさと、契約結婚から徐々に惹かれあっていく王道のラブコメ展開に、キュンとワクワクが止まらない、必見の一作です。
▼配信情報
『21世紀の大君夫人』ディズニープラス スターにて独占配信中
■『おつかれさま』
IUの新たな代表作かつ、近年の大名作といえば本作でしょう!『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』の監督と『椿の花咲く頃』の脚本家、さらにIU&パク・ボゴムという、向かう所敵なしの最強布陣で挑んだ本作は、1950年代の済州を舞台に、済州島で生まれ、自らが与えられた運命に立ち向かうヒロインのエスン(IU)と、エスンを一途に愛し続ける誠実な男グァンシク(パク・ボゴム)の冒険に満ちた一生を描く物語。
エスンとグァンシクの初恋を1~4話の“春”に盛り込み、夫婦が子どもを育てていく時期が“夏”に描かれるというように、全16話で1960年代から2025年までのある家族の約70年にもわたる歳月を描き出します。過酷な境遇でも腐らず前を向いて立ち向かっていく夫婦の、壮大なラブストーリーであり、家族の物語が展開していきます。
こちらまで思わず微笑んでしまう幸せな瞬間から、胸が張り裂けそうなほど辛い瞬間まで、2人の人生史が濃密に描かれるのですが、妻、夫として、親として、そして誰かの子どもとして、だれもが自分の家族を思い浮かべて、共感して、涙してしまう…全世代の心を震わせる脚本は、正直レベチの域!
ラスト4話は、家族の絆と、無性の愛に嗚咽するほど大号泣してしまい、次の日はとんでもなく目が腫れました。なんですが、決して激重なわけではなく、たまにクスッと笑わせてくれるのも、さすが「ドラマ史に残る名作」と謳われる『椿の花咲く頃』のイム・サンチュン作家!
IUが演じるのは、家父長制的考えが根強い時代に、“自分の人生を生きたい”という強い信念を持ち、学校すら通えない状況下でも詩人を夢見る女性エスンと、そのエスンの娘クムミョンの二役。
初恋に浮かれる少女の姿から、子を想う母の姿、そしてその娘の姿まで。変幻自在な表情演技に、一緒に笑って一緒に泣いて、すっかり感情移入してしまいます。
そしてこれはパク・ボゴムもしかりなんですが、2人ともリアルに子どもを持った経験がないのが信じられないほど、深い“親心”が伝わる演技に、心が震えてしまいます。韓国で「人生作(この俳優といったらこのドラマが浮かぶ程、人々の記憶の中にいつまでも残るキャラクター、ドラマ)」を新たに作り出したという好評を得ているのも納得の名演技!
どの世代であっても苦労して生きてきた人々への、「おつかれさま」という慰めのメッセージに、心が震える2025の大傑作。観てない人はティッシュ一箱抱えてNetflixへダッシュです!
▼配信情報
Netflixシリーズ「おつかれさま」独占配信中
■『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』
IUがアイドル出身の俳優というイメージを完璧に覆して、“国民的女優”として確固たる地位を築いた作品が、いまだ多くの人々の「人生ドラマ(人生において長く記憶に残る最高のドラマ)」に挙げられる、名作ヒューマンドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』です。
本作は、過酷な人生を歩んできた一人の女性と、人生の重さに耐えながら生きるおじさん三兄弟が出会い、お互いの人生を癒やしていくヒューマンストーリー。
建築会社で働くドンフン(イ・ソンギュン)は、差出人不明の5000万ウォンの商品券を家族のためにうっかり受け取ってしまいます。窮地に立たされたドンフンですが、派遣社員ジアン(IU)の画策で商品券はゴミ箱から発見され、逆に“大金を捨てた男”として評価が上昇。
実はジアンは、ドンフンの妻ユニ(イ・ジア)と不倫関係にある社長ト・ジュニョン(キム・ヨンミン)からお金をもらうため、ドンフンを陥れようとスパイをしていました。そうとは知らず、ジアンがさまざまな事情を抱えていると知ったドンフンは、ジアンを助けるようになります。ドンフンの優しさに触れるたびに、ジアンの心は少しずつ揺らぎはじめていきます。
本作の登場人物は、ドンフンは職場、家庭の問題に苦しみ、ジアンは多額の借金を抱え、身体の不自由な祖母の世話に追われる日々、ドンフンの兄と弟は生計や未来の問題に苦しむなど、皆さまざまな事情を抱える大変な人々。生きることのやるせなさや虚しさが、画面を通してひしひしと伝わってきます。
日々平凡にまっとうに生きていても、誰もがぶつかってしまう人生の壁。私たちと同じように痛みを抱えながらも、それでも、支え合い、懸命に生きる人の姿は、「それでも大丈夫」と大きな慰めを与えてくれるはず。筆者も書いていたら、また観たくなってきました…。
IUが演じるのは、夢、計画、希望などは全て捨て、借金返済のため黙々と仕事をしながら無気力に生きるジアン。血の気のない憔悴した顔に不信感でいっぱいの眼差しと表情、これまで見たことのないその姿は、視聴者たちに“IUの再発見だ”という好評を得ました。
序盤は、目を背けたくなるような人生の暗い部分の描写と、重くどんよりした雰囲気に挫折しそうになる人も多いかと思いますが、後半は人と人のつながりや優しさ、幸せについて考えさせられ、「ファイティン!」の一言にじんわり暖かい涙が流れる…。IUの名演技に心が震える、IU出演作で絶対に見逃せない一作です。
▼配信情報
スタジオドラゴン制作『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』 U-NEXT、Netflix、PrimeVideoなどで配信中
【動画】IU&ビョン・ウソク、出会いからプロポーズまで…ハイライト映像
(文:DramaWriter Nana)
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