短歌 丸山恵子選
おのづから月の光に誘はれていちやう散るなりしじまの中に 江 津 山根 喜代
【評】与謝野晶子の〈金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に〉の本歌取り(有名な歌を下敷きに別の歌を詠むこと)。晶子の歌は金、この歌は凛と冷えた銀色のイメージ。夜へ時間が進むとともに銀杏も大人になったよう。
花嫁が父の腕から花婿へ腕組みなおす秋の日輝く 松 江 金本 邦子
【評】親に守られる立場を終え対等なパートナーと歩み始める。人生の節目を結婚式の所作の描写に託し詠んでいる。結句の転換も感動が伝わる。こ...












