復旧作業が進む出雲市多伎町の地滑り現場=21日(松江国道事務所提供)
復旧作業が進む出雲市多伎町の地滑り現場=21日(松江国道事務所提供)

 出雲市多伎町の地滑りに伴い、8月中旬から運休中のJR山陰線江南(出雲市湖陵町三部)-田儀(同市多伎町口田儀)駅間の運転が、10月2日に再開される見通しとなった。1カ月半ぶりに折り返し運転が解消される。全面通行止めが続く国道9号は、10月中旬に片側交互通行が可能となる。

 

 JR米子支社などによると、国道9号と山陰線の間にある斜面の崩落を防ぐモルタルの吹きつけが完了。9月末には残りの工事が終わり、線路の点検や試運転に入るという。再開後は10月2日改正のダイヤで運行する。

 国道9号は土の撤去を続け、防護柵の設置や舗装の補修を始める。工事を進めた結果、1車線分の道幅が確保できる見込みとなり、予定していた仮橋の設置は見送る。全面的な再開までには1年以上かかる見込みという。

 24日に松江市内であった有識者による対策検討委員会(委員長・河原荘一郎松江工業高等専門学校教授、10人)で報告された。会議では地滑りが1時間当たり2ミリを超えた時点で国道9号を再び全面通行止めにすることを確認。今後、JRも運転規制のルールを決める。9月17~23日は平均で1時間0・1ミリに収まっている。

 取材に対し、JR米子支社の高尾賢一副支社長は「不便をかけている。もうしばらく我慢していただきたい」と述べ、松江国道事務所の安川雅雄副所長は「できるだけ早い復旧を目指したい」と理解を求めた。  (松本直也)