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木次線・あめつち→たったら~号、奥出雲観光の目玉なるか 旅で感じた魅力と課題【鉄道好き記者の乗車ルポ】

4月からJR木次線への乗り入れを開始した観光列車あめつち。7月には遠方からのアクセス改善につなげようと、特急やくもが停車するJR伯備線の生山駅(鳥取県日南町生山)と出雲横田駅(島根県奥出雲町横田)を結ぶ連絡タクシー「たったら~号」の運行が始まり、出雲横田経由で山陰と山陽を結ぶ新たな観光ルートが登場した。木次線最大の目玉である三段式スイッチバックを通らない新ルートは奥出雲地区の活性化につながるのか。あめつちとたったら~号に乗り、秋の奥出雲を旅した。 (石倉俊直)  9月15日の米子発出雲横田行きのあめつちは、定員59人が満席となった。遠方からのアクセスが難しい列車のため、空席があるだろうと見込んでいたが、1週間前にみどりの窓口で切符を購入した際には既に残席1だった。 秋を迎えた木次線を走る観光列車あめつち=雲南市加茂町大西  松江から団体客が乗車し、次に停車する玉造温泉でも多くの観光客が乗り込み、座席はほぼ埋まった。玉造温泉は午前9時15分発で、旅館をチェックアウトした宿泊客が利用するには適した時間だ。  木次線の起点の宍道駅からはアテンダントが乗車した。途中、加茂中駅(雲南市加茂町加茂中)周辺にある石州瓦の家並みや、木次駅(同市木次町里方)手前で車窓から見える八本杉といった沿線の観光スポットを案内していたが、