報道機関向けに竹島問題について解説する島根県立大の学生=松江市殿町、竹島資料室
報道機関向けに竹島問題について解説する島根県立大の学生=松江市殿町、竹島資料室

 島根県竹島資料室(松江市殿町)で2日、県立大人間文化学部の学生による解説が始まった。資料室が委嘱した学生解説員として、竹島(島根県隠岐の島町)を巡る問題に理解を深めながら、学生目線で分かりやすく来場者に伝える。土曜午後1~5時に活動する。

 学生は2年の景山翔那さん(20)といずれも1年の綱井亘さん(19)、坪井慶太さん(18)、春山璃桜さん(18)の4人。島根県飯南町出身の景山さんは中学校教員を目指しているといい「竹島のことを深く知り、生徒にも学ぶ機会を与えられるようになりたい」と手を挙げたという。

 初日は、報道機関向けに解説を行った。資料室の竹島問題入門編のパネルスライドとシナリオを使って解説を行い、「困っていることは漁業が自由にできないこと」などとひもといた。

 解説を終えた坪井さんは「国の問題だと縁遠く考えている人も多い。若い世代にも伝え、全世代で考える機会になればうれしい」と話した。

 竹島資料室は午前9時~午後5時開室。火曜と年末年始定休。入室無料で学生による解説も無料で予約不要。 (古瀬弘治)