任期満了に伴う浜田市長と市議選が10日、告示された。市長選には届け出順に元市議で無所属新人の西川真午氏(55)と、3選を目指す無所属現職の久保田章市氏(70)=自民、公明推薦=が立候補。17日の投開票に向け、一騎打ちの選挙戦に突入した。

 2期8年にわたる現市政への評価、市が計画を進める浜田歴史資料館(仮称)建設の是非が争点となる。

 西川候補は午前9時、松原町の広場で、中学高校の同級生や市民活動の仲間ら約150人を前に第一声のマイクを握った。歴史資料館建設計画は市民不在で議論が進む上、市が旧市町村単位で設けた自治区を廃止したことで、市民の声が反映されない体制になっていると批判。「変革が必要で新しい風を起こす」と訴えた。

 久保田候補は黒川町の事務所前で午前9時、新型コロナウイルス対策で自民、公明両党や連合島根などの約70人に絞って第一声。浜田漁港高度衛生管理型荷さばき所、子育て支援センターの整備をはじめ、基幹産業の振興や人口減少対策に力を入れた2期8年の実績を示し「住んで良かった浜田のまちづくりを進める」と力を込めた。

 定数が2減の22となる市議選は現職20人、元職2人、新人6人の計28人が立候補し、選挙戦に入った。9日現在の選挙人名簿登録者数は4万4261人(男2万1133人、女2万3128人)。  (勝部浩文)

 

(上から届け出順)

西川 真午 55歳、無新
 元市議。化学メーカーを経て、2006年に浜田市にUターン。地元工務店、ガス会社勤務を経て、17年の市議選で初当選。市長選出馬に伴い今年9月に辞職した。松原町。広島大大学院修士課程修了。 

久保田章市 70歳、無現
 都銀勤務などを経て、2007年から浜田市政策アドバイザーを務め、13年の市長選で初当選した。17年に再選。元法政大大学院教授。竹迫町。横浜国立大大学院博士課程を単位取得退学。当選2回