山陰両県では島根が1区、2区ともに3氏、鳥取が1区、2区ともに2氏の計10人が立候補した。前回選は4議席を自民党が独占。今回、自民は前職3人と後継の新人1人、立憲民主党は前回選で比例復活した前職1人、元職1人、新人1人、共産党は新人2人、無所属新人1人が挑む。新型コロナ対策や地域経済の立て直し、人口減少への処方箋、原発再稼働の是非などを巡り、各候補が舌戦を繰り広げた。 (取材班)

 <島根1区>

 届け出順に、立憲民主党前職の亀井亜紀子氏(56)=1期=と、自民党前職の細田博之氏(77)=10期、公明党推薦=と、無所属新人の亀井彰子氏(64)の3人が立候補した。事実上の与野党一騎打ち。

 亜紀子候補は、松江市袖師町の岸公園に約200人を集めて始動。中国電力島根原発2号機の再稼働の是非では住民投票を提案し「島根から民主的にものごとを決める流れをつくる」と力を込めた。

 細田候補は、同市殿町の県庁前で約700人を前に第一声。新型コロナ対策の徹底や離島・中山間地域振興に加え、地方移住の推進も訴え「地方に再び人を迎え入れる知恵を先頭に立って出す」と意気込んだ。

 彰子候補は個人で活動し、都市と地方の格差是正を訴える。

 18日現在の選挙人名簿登録者数は26万8636人(男12万8234人、女14万402人)。

 <島根2区>

 届け出順に、共産党新人の向瀬慎一氏(50)、立憲民主党新人の山本誉氏(64)、自民党新人の高見康裕氏(41)=公明党推薦=が立候補。長く議席を守った竹下亘氏の引退、死去で保守地盤が転換機を迎える中、3新人が争う。

 向瀬候補は、江津市嘉久志町のゆめタウン江津前で第一声。約30人を前に、新型コロナ対策について「必要なのはPCR検査の拡大、医療機関への支援、経済対策だ」と強調した。

 山本候補は、同市江津町の市総合市民センター駐車場で約140人を前に「政治を変える以外に生活は守れない」と力説。富裕層や大企業を重視した政策の転換が必要だとした。

 高見候補は、浜田市元浜町の旧JFしまね浜田支所前での第一声で竹下氏の政治信条「ふるさと創生」の継続を強調。「前に進めることが一番の使命」と約450人に決意を述べた。

 18日現在の選挙人名簿登録者数は29万1977人(男13万8568人、女15万3409人)。

 <鳥取1区>

 届け出順に、自民党前職の石破茂氏(64)=11期、公明党推薦=と、共産党新人の岡田正和氏(39)が立候補し、4回連続の自共対決。

 石破候補は、鳥取市戎町の事務所前で約450人を集め出陣式。政治とカネの問題などで逆風が吹く自民の状況を念頭に「説明責任を果たしていない」と反省の弁を述べた上で「国民の気持ちに応える政党に鳥取から変えたい」と訴えた。

 岡田候補は、同市東品治町のJR鳥取駅前で約40人を前に第一声を上げた。自公政権下で、新型コロナの感染拡大や医療体制の逼迫(ひっぱく)が起こったと厳しく指摘。「命や暮らしを守る新しい政治にしていく」と強調した。

 18日現在の選挙人名簿登録者数は23万1182人(男10万9687人、女12万1495人)。

 <鳥取2区>

 届け出順に、自民党前職の赤沢亮正氏(60)=5期、公明党推薦=と立憲民主党元職の湯原俊二氏(58)=1期=が立候補した。共産党が擁立を見送り、5度目の対決で初の与野党一騎打ちとなった。

 赤沢候補は、米子市角盤町2丁目の市公会堂前で約600人を集め第一声を上げ、新型コロナ担当の元副大臣としてワクチン確保などに当たった実績を強調。収束後を見据え「経済を再開させ、鳥取から地方創生を実現する」と訴えた。

 湯原候補は、同市明治町のJR米子駅前だんだん広場で約250人を前に初めてマイクを握り、安倍、菅両政権の経済政策を「大企業や富裕層は資産を増やし、我々の暮らしは厳しくなった」と批判。格差解消に向けて政権交代を訴えた。

 18日現在の選挙人名簿登録者数は23万4682人(男11万1151人、女12万3531人)。

 

(届け出順)

<島根1区・立候補者>   

亀井亜紀子56 党副幹事長  立民前(1)

細田 博之77 元官房長官  自民前(10)

亀井 彰子64 元中学教諭  無所属新

 

<島根2区・立候補者>

向瀬 慎一50 党地区委員長 共産新

山本  誉64 元島根県議  立民新

高見 康裕41 元島根県議  自民新

 

<鳥取1区・立候補者>

石破  茂64 元党幹事長  自民前(11)

岡田 正和39 党県常任委員 共産新

 

<鳥取2区・立候補者>

赤沢 亮正60 元内閣副大臣 自民前(5)

湯原 俊二58 党県連副代表 立民元(1)