「イヤイヤ期」という時期がある。個人差はあるが1歳の後半ぐらいから始まり、とにかく何でも「イヤ」。自我が芽生え、脳が発達中のため感情のコントロールが難しいために起こるらしい。わが家の2歳児の例を紹介しよう。

 保育所へ行く朝。着替えもおむつ替えも全力拒否。寝間着で行ったこともあった。朝食は自分で食べたいが時間がかかる。でも手を貸すと怒り泣き。快晴なのに長靴と傘を持っていくと言って聞かない。

 保育所帰り。まず玄関で靴を履かない。無理に履かせると大泣き。保育所のかばんは持ちたがるが、重くて持てずに泣く。手伝おうとしても「自分で」と泣く。外へ出てもまだ遊びたくてあちこち動く。抱えて車に乗せると大泣き。チャイルドシートに乗せようとしても、足をピーンと突っ張ってお尻を浮かせ、意地でも座ろうとしない。

 なんとか帰宅。車から家までの短距離を「ベビーカーに乗りたい」と言う。食事の最中、食べかけのおかずを置いて新しいのを取りたがる。止めると泣く。財布から小銭を出して遊ぶので、しまうと泣く。うんちが出てもおむつを替えるのはイヤで逃げる。ズボンははかない。シャンプーはのけ反る。パジャマは着ずにずっと裸。歯磨きもイヤで大泣き。寝室の明かりを消しても泣く…。次から次へと拒絶し、「い~や~だ~」と怒る娘を前に、いい大人が「お手上げ」状態だ。

 テレビの子育て番組で、イヤイヤ言っている場面を撮影した写真集作りを紹介していた。写真に説明書きを付けると、後から見返して、なぜイヤイヤ言っていたのかが分かって面白い。写真を撮ることで、こちらのイライラも少し減る。本人は写真を撮られると気分が変わるようで、かんしゃくが落ち着くときもある。

 互いにストレスを生まないため、細かいことでも先回りして尋ねることにした。「自分でやる? お母ちゃんが手伝う?」「これとこれ、どっちにする?」など。選択肢を与えると怒らずに選んでくれた。かんしゃくが始まったら、こちらはとにかく「無」に徹することにした。そんな感じで、あの手この手で、日々をつないでいる。