細木さんは、フィルムの整理をした際に懐かしくなり、展示会を企画した。大きな口を開けて笑う生徒や真剣なまなざしで授業を受ける生徒など、さまざまな作品が並ぶ。いずれも、初任地の松江ろう学校で1976~80年にフィルムカメラで写したものを印画紙で焼いた。
当時のコミュニケーションは、助詞の使い方の指導を重視しており、相手の口元を見て、表情と合わせて内容を判断する「口話」が中心だった。細木さんは「写真を見ると、口元を見て必死に読み取ろうとしていた子どもたちが浮かぶ。どうしてるかな」と振り返った。
午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。月、火曜日は休館。無料。 45年前の松江ろう学校(松江市古志町)をモチーフにした写真展が、松江市東朝日町の中電ふれあいホールで開かれている。元教諭で日本写真家協会会員の細木良男さん(68)=出雲市西平田町=が切り取った授業風景や生徒の写真32点が来場者を引きつけている。7日まで。 (金津理子)














