吹奏楽とマーチングの祭典「出雲ドーム2000人の吹奏楽」が6日、出雲市矢野町の出雲ドームで2年ぶりに行われた。新型コロナウイルスの影響で観客の前で演奏する機会が減る中、市内外24団体の887人がきれいな音色と息の合ったパフォーマンスで来場者約2千人を魅了した。
オープニングの「DOーREーMI」を約600人による合同演奏で飾ると、保育園児のかわいらしい、元気いっぱいの演奏が来場者の心をつかんだ。小学生や中学生、高校生も日頃の練習の成果を発揮し、迫力のある演奏やマーチングを披露。社会人は出雲吹奏楽団とひらた吹奏楽団が合同演奏で会場を沸かせた。
「第六の幸福をもたらす宿」と「銀河鉄道999」を演奏した出雲市立今市小学校吹奏楽部の松谷朝空(さく)部長(12)は「会場がいつもより広くて、音が響いているか不安だったが、演奏できる機会が減っているのですごく楽しかった」と話した。
イベントは市や島根県吹奏楽連盟などでつくる実行委員会が主催。出演者は演奏時に1・3メートル以上の距離を空け、来場者は退場は分散で行うなど感染防止を徹底した。
(藤原康平)