黄色く色づいた上有福のイチョウ=江津市有福温泉町
黄色く色づいた上有福のイチョウ=江津市有福温泉町

 江津市有福温泉町にある樹齢千年(推定)の巨木「上有福のイチョウ」が鮮やかな黄色に色づき、見頃を迎えている。

 主幹から2本の枝幹が生える巨木は、高さ約12メートルで、根元付近の幹の周囲は約10メートルにもなる。近くにある別府山八幡宮のご神木で、1975年に市指定天然記念物となった。

 イチョウは雄と雌があり、この木は雄木。周辺に植わる雌木に花粉を供給する精英樹として、里山に恵みを与えてきた。

 近所の人によると、11月下旬までが見頃。近くには有福温泉街があり、雄大な姿を眺めた後、温泉で体を癒やす観光客もいる。 (福新大雄)