コハクチョウが羽を休める田んぼ沿いの道を走る参加者=安来市内
コハクチョウが羽を休める田んぼ沿いの道を走る参加者=安来市内

 コハクチョウの飛来地を自転車で巡って観察するサイクリングツアーが11日、安来市の能義平野であり、愛好家ら12人が田んぼで白い羽を休めながら餌をついばむ優美な姿を楽しんだ。
 ラムサール条約登録湿地の中海と宍道湖の保全・活用を目的に、島根県が主催した。自転車を使った観察ツアーは、エンジン音で鳥を驚かせる心配がなく広い駐車スペースも必要としないのが利点で、レンタサイクル事業に力を入れる市観光協会も開催に協力した。
 ツアーには県内在住の20~60代の愛鳥家やサイクリング愛好家が参加。JR安来駅(安来町)を発着点に、コハクチョウの群れが姿を見せる能義平野中央部を走る農道、通称・白鳥ロード周辺を走った。
 約15キロのコースには、落ち穂や二番穂が豊富な乾田、雑草を生えにくくするため水を張った「冬水田んぼ」があちらこちらにあり、参加者は途中で止まって双眼鏡で眺めたり、日本野鳥の会島根県支部メンバーの説明を聞いたりしてコハクチョウの生態について理解を深めた。
 参加した安来市広瀬町町帳の病院事務、山﨑栄実子さん(49)は「ゆっくりと観察できて良かった。古里の自然の豊かさをあらためて感じた」と話した。
 (渡部豪)