【益田】益田市と中国浙江(せっこう)省・寧波(ねいは)市の友好都市30周年を記念した写真展が17日、常盤町の市役所本庁舎で始まった。開幕セレモニーでは関係者が、官民の相互交流の様子を紹介する写真38枚に見入り、相互連携と友好の継続を確認した。
両市は、益田ゆかりの画聖・雪舟が明国を訪問した際、寧波の天童寺で僧堂の首座に就いた縁で、1991年10月に友好交流議定書を締結した。
友好交流議定書の複製のほか、議定書締結時や、97年に益田を訪れた寧波市農業研修生の様子を収めた写真が並ぶ。交流の歩みを記した年表や寧波市の紹介パネル、寧波側から贈られた茶器やつぼも展示した。
セレモニーで山本浩章市長は「コロナ収束後は相互訪問を再開したい」とあいさつ。市雪舟顕彰会の島田憲郷会長(75)は「写真展をきっかけに交流がより盛んになればうれしい」と話した。
写真展は24日まで。年明け以降は美都、匹見の両総合支所や市内20カ所の公民館でも巡回展示する予定。
(中山竜一)