ボールに飛びつく生徒=出雲市神西沖町、出雲養護学校
ボールに飛びつく生徒=出雲市神西沖町、出雲養護学校

 東京パラリンピックでも競技されたゴールボールの体験活動が14日、出雲市神西沖町の出雲養護学校であった。高等部1年生20人が目隠しをしながらボールを止めたり、投げたりして競技の魅力に触れた。

 ゴールボールは、主に視覚障害者を対象とした競技で、3人のチーム同士で相手ゴールにボールを投げ合って得点を競う。選手は目隠しをして、ボールの中の鈴の音を頼りにボールを止める。

 生徒は、島根県障がい者スポーツ指導者協議会の細井利美副会長らからルールを学んだ。目隠ししてボールを止める体験では、ボールから聞こえる鈴の音に耳を研ぎ澄ますものの、タイミング良く体を伸ばして止めることの難しさを体感した。

 初めて体験したという福田汐音さん(16)は「事前に見ていた動画では簡単そうだったが、目が見えない中で飛び込むのは怖かった。また機会があればやってみたい」と喜んだ。

 活動は、2021年度のスポーツ庁委託事業の一環で、県教育委員会がオリンピック・パラリンピック教育地域拠点として認定した県内7校で行っている。
      (松本直也)