ゴールボールの練習をする「スサノオアイズ」のメンバー=出雲市上塩冶町、上塩冶スポーツセンター
ゴールボールの練習をする「スサノオアイズ」のメンバー=出雲市上塩冶町、上塩冶スポーツセンター

 島根大医学部眼科学講座の医師らが、東京パラリンピックで注目を集める視覚障害者競技「ゴールボール」のチームを結成し、練習に励んでいる。島根県内にはまだ公式チームがなく、今後は大会出場を見据えて大学内外から参加者を募り、パラスポーツの裾野拡大を目指す。 (宍道香穂)

 ゴールボールは弱視や全盲の選手が出場するパラスポーツで、3人1チームで、中に2つの鈴の八ったボールを投げ合い得点を競う。公平性を保つため、選手は「アイシェード」と呼ばれる目隠しを着用し、鈴の音などを頼りに、聴覚や触覚を駆使してプレーする。2012年のロンドンパラリンピックでは女子日本代表が金メダルを獲得した。

 パラスポーツの盛り上がりにつなげたいと、眼科学講座の谷戸正樹教授の提案で創設。共同研究を行う山本光学(東大阪市)からアイシェードの提供を受け、「スサノオアイズ」のチーム名で2月に練習を始めた。毎月、医師や視能訓練士約10人が集い、練習に汗を流す。

 目が不自由な人と接する機会の多い医師たちからは「実際にやってみると意外と難しく、見えない怖さも実感する」といった声が上がり、障害の理解につながっているという。谷戸教授は「島根にはブラインドスポーツのチームがまだまだ少ない。興味がある人の受け皿になりたい」と話した。

 チームは日本ゴールボール協会への登録や大会参加を視野に入れ、視覚障害の有無にかかわらず、広くメンバーを募る。問い合わせは、島根大医学部眼科学講座、電話0853(20)2284。