米子市役所
米子市役所

 中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働の是非などを問う住民投票の実施を求め、米子市の市民団体が20日、条例制定を伊木隆司市長に直接請求した。伊木市長は遅くとも2月上旬までに自身の意見を付けて市議会に条例案を提出する。再稼働の是非を問う住民投票が実現すれば全国初となる。

 住民投票は外国人を含む高校生以上の市民を対象に、2号機の再稼働と3号機の新規稼働について賛成か、反対かを二者択一で問うもので、実施するには市議会が条例案を可決する必要がある。

 この日は、直接請求に必要な数の5・5倍に当たる1万3364人分の署名を集めた市民団体「島根原発稼働の是非を問う住民投票を実現する会・米子」の河合康明共同代表が市役所を訪れ、伊木市長に条例案と署名簿を提出。河合共同代表は「署名には市民の意思を尊重してほしいという熱い思いが詰まっている。条例制定を前向きに検討してほしい」と訴えた。

 伊木市長は「議会招集と議案提出を適切に進める」と応じる一方、自身の意見は現時点で白紙とした。条例案は20日以内に市議会に提出する。

 中電が2023年度以降の再稼働を目指す2号機は、21年9月に安全対策に関する原子力規制委員会の審査に合格した。現在、原発30キロ圏内の2県6市が再稼働を認めるかどうかの議論を進めており、境港、松江、出雲の各市でも住民投票を求める動きがある。
      (田淵浩平)