1、2回目の人を対象とした夜間会場でワクチン接種を受ける市民=米子市糀町1丁目、鳥取県西部総合事務所
1、2回目の人を対象とした夜間会場でワクチン接種を受ける市民=米子市糀町1丁目、鳥取県西部総合事務所

 山陰両県で新型コロナウイルス感染の「第6波」が猛威を振るう中、両県で約20%いるワクチンを一度も打っていない人の接種希望が増えている。年明けからの急拡大で不安の高まりが背景にあるとみられる。高齢者の3回目接種へ向けた準備を進める自治体も、未接種者の利便性確保へ工夫を凝らす。(松本直也)

 鳥取県が22日、接種1、2回目の人を対象に米子市内で開いた「県営ワクチン接種センター」。接種者193人のうち91人が1回目だった。接種を見送っていた市内の会社員女性(47)は、就職活動中の20代の娘と訪れ「オミクロンがはやりだし、さすがに周りに未接種だとは言いづらくなった。娘のこともありいい機会」と話した。

 15日の鳥取市会場は173人中101人、16日の倉吉市会場は77人中51人が未接種者。未接種者の数は12月の会場と比べ鳥取が32人、倉吉が24人増えた。

 1回目に限っては、予約なしでも受け付けるのが特徴で、15日の鳥取市会場では、101人中45人が飛び入りだった。必要数を予測してワクチンを準備するため、余ったら廃棄するリスクはあるが、利便性を高め、県内の1回目接種率77・4%(17日時点)を引き上げる考え。県接種推進チームの秋山歩係長は「今後も未接種者を対象に、東中西部で月1回のペースで設けたい。地道にやるしかない」と話す。

 接種ニーズは、鳥取を上回るペースで感染者の増加が続く島根県内でも高まる。出雲市では11日に1、2回目の人を対象にした1、2月分の予約枠360人の受け付けを始めたが、午前中で全て埋まった。急きょ出雲徳洲会病院の協力で、504人分の予約を25日から受け付ける。市接種実施本部の川上寿事務局次長は「すぐに埋まるとは考えもしなかった」と驚く。

 今後は、高齢者らの3回目接種が本格化し、業務が煩雑化する。松江市は1、2回目の集団接種を2月7日からくにびきメッセで実施するが、3回目の集団接種会場でもあり、午前、午後に分けて対応する。

 1、2回目はファイザー製で、3回目の集団接種は数量があるモデルナ製を打つ予定で、同じ会場でもワクチンの種類が異なる。さらに3回目のモデルナ製は打つ量が半分となり、混乱しやすい。

 1、2回目の接種希望者の増加で枠を増やしている状況で、接種実施本部の狩野勝総務・広報グループリーダーは「打ち間違いのないように、スタッフで確認しながら進めていく」と話した。