ジェンダーレス・モデルとして活躍する島根県海士町出身の井手上漠さん(19)が31日、スマートフォンで国税の電子申告・納税システム(eーTax=イータックス)による確定申告を体験し、自宅で簡単にできる手軽さをPRした。
eーTaxは国税庁が2004年に開始。19年からスマホでの対応がはじまり、22年からは給与所得の源泉徴収票をスマホのカメラで撮影することで金額や支払者情報が自動入力できるようになった。
自宅からスマホで申告する人は20年が全国で約47・3万人だったのに対し、21年は102万人と増加傾向にある。
井手上さんは東京の所属事務所からオンラインで松江市内とつなぎ、税務署職員の説明を受けながらスマホで源泉徴収票を撮影し、必要事項を入力。「税務署に行く手間がはぶけるし、簡単で誰にでもできると思った。周りにも教えてあげたい」と話した。
新型コロナウイルス感染対策のための申告会場での混雑緩和や、eーTaxの新機能による利便性向上の周知を目的に、西郷税務署が企画した。
(黒沢悠太)