将棋の藤井聡太王将(19)が11日に大田市を訪問し、市民と交流した。12、13の両日に予定されていた第71期王将戦の第6局が4連勝で実現しなかったため、主催するスポーツニッポン新聞社や日本将棋連盟などが企画した。
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五冠を達成した藤井王将は9日に、棋士のランクを決める順位戦で最上位の「A級」への昇級を決めたばかり。王将戦の会場となる予定だった三瓶町の国民宿舎さんべ荘で、楫野弘和市長からの記念品や、大屋神楽社中の舞による歓迎を受け「対局がなくなってしまったにもかかわらず温かく迎えていただき、本当にうれしく思う」とお礼の言葉を述べた。
王将戦については「こちらが苦しい局面も多く、4連勝は自分の実力以上の結果」と謙虚に語り、「三瓶温泉でリラックスし、また明日からしっかり取り組みたい」と話した。
12日はさんべ荘で「子供将棋の集い」に臨み、児童や園児を指導する。
(錦織拓郎)