島根、鳥取両県発行の「We LOVE山陰キャンペーン」のチラシ
島根、鳥取両県発行の「We LOVE山陰キャンペーン」のチラシ

 新型コロナウイルスの影響で打撃を受ける飲食、観光業を支援するため、島根、鳥取両県が独自の助成制度を打ち出している。「We LOVE山陰キャンペーン」「Go To Eatキャンペーン」ー。お得さが強調される一方で、いずれも似たような名称のため、まだ利用していない人にとっては「何に使えるの?」「どうすればお得をゲットできるの?」と、少しわかりにくい。Sデジ編集部の記者が両県のホームページで確認しても、県ごとに運用の仕方が違い、はっきりと分からなかった。同じ思いをしている両県民の方も多いのではないか。できれば、制度を理解したうえで賢く利用し、飲食店や観光業支援にも貢献したい。両県に取材して、制度についてまとめてみた。(Sデジ編集部・吉野仁士)

 

写真を拡大 山陰両県のキャンペーンの特徴早見表

①We LOVE山陰キャンペーンとは
 両県在住者を対象に、特定の施設での宿泊、観光料金を割り引く「We LOVE山陰キャンペーン」。コロナ禍で県外往来が難しい中、県民に山陰の魅力をあらためて体感してもらう目的で、両県が2021年3月に始めた。当初は同月末までだったが、現在は5月末まで延長されている。


▽概要
 宿泊料金について、対象の宿泊施設に泊まる際、1人1泊あたりの料金の半額(上限5千円)を割り引く。両県とも、6月1日チェックアウト分までが対象。宿泊だけでなく、県内旅行会社が実施する日帰り旅行の料金についても同様の割引だ。
 両県在住者であれば、一度に何人で宿泊しても適用される上、連泊した際も1泊ごとに割り引かれる。仮に10泊すれば、最大5万円安くなるということだ。加えてこのたび、キャンペーン利用者を対象に、両県内の土産店や飲食店、タクシーなど公共交通機関で使えるクーポン券の配布も決まった。さすが、ハートフルな名称をしているだけはある。
 ただ、このキャンペーン、合同開催でありながら、島根と鳥取で勝手が微妙に違う。県ごとに分け、わかりやすく説明する。

▽島根県民の利用方法
★宿泊、日帰り旅行の場合
両県の宿泊施設に予約する際、キャンペーンを利用する旨を施設に直接伝える。そして、県のホームページから印刷できるアンケートに答え、免許証など住所のわかる身分証明書とともに施設に持参する。じゃらんや楽天などの旅行会社からの予約は適用されない。県は、あらかじめ電話で施設に直接確認するよう呼び掛けている。
 4月15日現在、島根は262施設が対象。県のホームページに対象の施設名と連絡先が掲載されており、一目で確認できる。
 日帰り旅行は4月から新たに割引の対象となり、同じく予約の際にキャンペーン利用を伝える必要がある。対象の旅行商品は今後、ホームページに掲載するという。
 県内の市町村独自で行っている支援制度との併用はできない。
 

★観光施設など
 日帰り温泉やゴルフ場などの観光施設を利用する際には、入場、利用料金が割り引かれる電子チケット「しまねプレミアム観光券」が使用できる。
 100円券10枚を1セットとし、半額分の500円で販売。一度に5セットまで買える。スマートフォンやパソコンから専用サイト「PassMe!」で購入でき、6月末まで使える。増刷を重ね、現時点で計30万セットを用意しており、無くなり次第販売終了となる。キャンペーンコールセンターによると、4月15日時点で数に余裕はあるという。
 電子チケットという性質上、少し手間がかかる上に、スマートフォンなどになじみが薄い人には少々使いにくいかも知れない。

 

★しまねっこクーポン
 キャンペーンを利用した宿泊、日帰り旅行者を対象に、チェックインからチェックアウトの間(日帰り旅行の場合は当日)に各店で使える「しまねっこクーポン」を配布する。期間は4月23日~5月末。割引後の金額が5千円以上なら千円券を2枚、2500円以上5千円未満なら千円券を1枚配布する。例えば、1泊8千円の施設に泊まった場合、支払う金額は半額を割り引いた4千円で、千円券1枚ももらえる。連泊でも配布は1回限り。
 クーポンがもらえる施設は、23日までに県のホームページに掲載される。