満開時に淡雪をかぶったように見える珍木「ナンジャモンジャ」が、松江市殿町の松江城山公園で純白の花を咲かせ、見頃を迎えた。観光客らが甘い香りとともに楽しんでいる。
モクセイ科の植物で、正式名はヒトツバタゴ。国内では長崎県・対馬や愛知県に自生する。松江城山の木は1940年に朝鮮総督府で森林担当官だった同市奥谷町出身の故杉坂治さんが、市へ寄贈した苗木の一部。同公園には現在27本が植わる。
松江城山公園管理事務所によると、4月下旬に開花し、見頃は5月中旬まで。日陰が多い椿谷の7本は下旬ごろまで続くという。
3日に夫婦で訪れた北九州市の会社員宇佐波勇さん(39)は「本当に雪が積もっているみたい」と笑顔を見せた。
(久保田康之)