松江市で長年親しまれたショッピングセンター「キャスパル」(松江市黒田町)が18日、閉店する。前身の「アピア」から40年近く営業してきた歴史があり、利用客は地域の象徴的な施設との別れを惜しむ。閉店後の活用は明らかになっていない。 (部田寛孝) 

 キャスパルは一部3階建て、店舗面積約9500平方メートル。所有する協同組合松江ショッピングプラザ(同)と、一括で運営するスーパーのフーズマーケットホック(安来市赤江町)が老朽化などを理由に賃貸契約を更新せず、営業終了が決まった。跡活用についてさまざまな情報が飛び交う中、同組合は山陰中央新報社の取材に対し、回答していない。

 前身のアピアは、同組合が運営する共同店舗として1981年11月にオープンした。当時珍しかった駅から離れた郊外立地や午後10時までの営業が注目を集め、ピーク時の93年度は約74億円を売り上げた。同店のにぎわいが周辺に店舗やマンションを呼び込み、人口集積につながった。

 ただ競争激化で売り上げは落ち込み、2004年に核店舗のスーパーが経営破綻し、施設は一時閉鎖。組合も翌年、民事再生法適用を申請した。

 06年3月に現在の運営形態で、キャスパルとしてリニューアルオープンし、営業を続けてきた。最終日の18日は午後6時まで営業する。