日本が連合国の占領から法的に独立したサンフランシスコ平和条約発効から4月28日で70年を迎えた。日米安保体制下で経済重視の道を歩んできた日本は今、米国の影響力低下と世界の多極化という新たな情勢に直面している。政府は日米同盟を一層強めることで難局を乗り切りたい考え。中国や北朝鮮への警戒感を背景に、従来の軽武装から防衛強化への路線転換も進む。戦争放棄と戦力不保持を掲げる戦後憲法の下、国の在り方が問われている。

 

世界多極化 強まる日米同盟

 

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