【松江】松江市島根町加賀で発生した大火の被災者を支援しようと、大根島醸造所(松江市八束町江島)が、新商品として発売する地ビールの売り上げの一部を義援金として寄付する。島根町産の養殖イワガキを使用した商品で、島根県内のスーパーやコンビニエンスストアなどで20日に販売開始する。
醸造所を経営する門脇淳平さん(42)が、イワガキの販売先を探していた市地域おこし協力隊の麻田香里さん(33)と共に商品化を進めていた。発売を前に火災が発生し、力になりたいという2人の思いから支援を決めた。
商品は黒ビール「松江いわがきスタウト」で、330ミリリットル瓶入り660円。煮沸した麦汁にイワガキを殻ごと投入しており、ほのかな磯の香りが楽しめる。
限定3千本を販売し、1本当たり200円の計60万円を寄付する。門脇所長は「ビールを買うちょっとした行動で被災者を支援できる」と協力を呼び掛けている。(藤本ちあき)