島根県の丸山達也知事は、中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働について「意見を聴いて総合的に判断する」との言葉を重ね重ね使用し、自身の考えを多く語ってこなかった。そんな中、判断する上での留意点に挙げているのが「安全性」「避難対策」「必要性」だ。三つのポイントから、これまでの発言を拾い上げ、知事の認識と残された課題を整理する。 (原発取材班)

■安全性

 最も重視する安全性を自らの目で確かめるため、知事は22日、約3年ぶりに島根原発を視察した。

 専門性を要する安全対策に関しては県委嘱の原子力安全顧問(18人)から意見を聴取...