カーブの手前に「あっ!」の文字―。島根県吉賀町福川の県道の三差路に、津和野署と県などがこのほど、ひときわ目を引く道路標示を設置した。スピードが出やすい危険箇所の交通事故を防ぐためで、効果を注視する。
設置したのは、吉賀町方面から同県津和野町方面に向かう緩やかな右カーブ。過去には県外から訪れた不慣れなドライバーが速度超過で曲がりきれず、道路下に転落する事故が起きていた。
安全を確保しようと、関係者が協議し、減速マークの手前の路面に幅4メートル、長さ5メートルの「あっ!」という文字を記し、早めの減速を促すようにした。
近くに住む三井利民さん(73)は「地元の人は気をつけて運転する場所だが県外客には有効だと思う」と話し、津和野署の藤原均交通課長は「この道路標示を見ることでスピードダウン、事故防止につながってほしい」と願った。
県警交通規制課は「県内で同種の標示は他に把握していない」としている。
(青木和憲)