再稼働同意を表明する丸山達也知事=松江市殿町、島根県議会
再稼働同意を表明する丸山達也知事=松江市殿町、島根県議会

 島根県の丸山達也知事が、中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働同意を、2日午前の県議会で表明した。原子力規制委員会による安全審査の合格から8カ月半を経て地元同意の手続きが完了し、近く中電と経済産業省に回答する。

 判断の理由について丸山知事は、原発が国のエネルギー政策の中で「一定の役割を担う必要があると考える」と説明。「再稼働は現状においてはやむを得ないと考え、容認する判断をした」と述べた。「住民に不安や心配が残るもので、苦渋の判断だ」と強調した。

 中電が島根2号機を再稼働するには今後、規制委の審査で工事計画と保安規定の認可を受ける必要がある。安全対策工事については現時点で2023年2月に完了予定としている。

 島根2号機は21年9月に安全対策に関する規制委の審査に合格。地元自治体は2、3月に原発が立地する松江市のほか、30キロ圏内の出雲、安来、雲南各市と、鳥取県、米子、境港両市の首長が再稼働に同意を表明した。県議会は、議長を除く全県議33人で構成する特別委員会が容認する委員長報告をまとめ、5月26日に賛成多数で可決した。

 島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地し、避難計画の策定が必要な30キロ圏内には島根、鳥取両県の計6市が入り、約46万人が居住。日本原子力発電東海第2原発(茨城県)などに次いで全国で3番目に多い。
       (白築昂)

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島根原発2号機
 事故を起こした福島第1原発と同じ沸騰水型で、出力は82万キロワット。1989年2月に営業運転を始めた。定期検査のため2012年1月に運転を停止。13年12月に原子力規制委員会に新規制基準適合性審査を申請し、21年9月に合格した。1号機(46万キロワット)は廃炉作業中、3号機(137・3万キロワット)は規制委の審査が中断している。