中国地方最高峰の大山(1729メートル)が5日、山開きされた。2019年以来、3年ぶりに山頂で神事があり、登山関係者らが夏山登山の安全を祈った。
頂上碑がある標高1709メートルの弥山で、麓の大神山神社奥宮(鳥取県大山町大山)の神職が祝詞を上げ、出席者は玉串を捧げた。
親族と訪れた長崎市のパート従業員冨永寿恵さん(70)は「前回登った時は雪が多くて途中下山したので、山頂に到着できて感激した。海も山も見えて最高だった」と話した。
登山道の補修費などに充てられる入山協力金の徴収も同日始まった。寄付は任意で、米子市河崎の歯科医師家原猛さん(64)は「年に10回以上は登る。環境保全に役立ててほしい」と話し、頂上避難小屋の募金箱に、11月中旬までの夏山期間中で回数無制限の3千円を入れた。
新型コロナウイルスの感染予防のため、前夜のたいまつ行列は3年連続で中止された。
2021年に大山で発生した遭難事故は過去20年間で最多の21件24人。今年に入ってからは6件9人となっている。













