夏の甲子園出場を懸けた第104回全国高校野球選手権島根大会の組み合わせ抽選会が17日、出雲市内であり、昨年より1チーム少ない38チームの対戦カードが決まった。7月13日に主会場の松江市営野球場である開会式に続き、夏の島根大会では初の合同チームとなる江津・浜田水産と開星の試合で熱戦の火ぶたを切る。昨秋と今春の県大会を制した立正大淞南は初戦の2回戦で明誠と対戦する。
昨秋以降の成績に基づきシード4校を決定。第1シードから順に立正大淞南、益田東、大東、石見智翠館は、それぞれ準決勝まで当たらないように振り分けられた。
他の34チームの主将によるくじ引きの結果、春準優勝の石見智翠館は松江商と、秋春3位の益田東は浜田商と、春4強の大東は松江東とそれぞれ対戦する。
開会式は13日正午からあり、大社の立花響輝主将が選手宣誓する。休養日などを除き、27日までの11日間の日程で、3回戦までは県立浜山球場でも試合を行う。
<Aゾーン>
春秋の県大会と山陰大会を制した立正大淞南が中心になる。福島脩、谷川らが軸の打線は力があり、投手陣も豊富で戦力が充実している。春8強で準々決勝では立正大淞南と1点差の接戦を演じた安来も力があり、攻撃力のある開星も夏に合わせてきそうだ。
<Bゾーン>
昨夏の甲子園で8強入りした石見智翠館の力が抜けている。変化球を巧みに操る山本、経験もある今泉、上が主軸を担う打線と投打でまとまり、3大会連続の甲子園を狙う。飯南は春に準々決勝で石見智翠館に1-3で敗れており、雪辱を期した戦いが注目される。
<Cゾーン>
近年上位に入る実力校が集まった。昨秋以降も安定した戦いを見せ、中国大会でも1勝した益田東が、主戦後藤の成長と切れ目のない打線で中心になりそう。昨夏準優勝で打撃力のある大社、秋4強の浜田、好左腕の柘植を擁する矢上、島根中央も上位を狙う。
<Dゾーン>
春4強の大東は中国大会でも宇部工(山口)を破り、勢いがある。主戦の右腕川上を擁し、神庭、藤原らが軸になる打線と、投打にまとまる。昨秋準優勝の出雲西、速球派の右腕建部を擁して投手力がある三刀屋が追う。他のチームも虎視眈々(たんたん)と上位をうかがう。