鳥取県は12日、過去最多の429人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。11日確認分。初めて400人を超えた。島根県は1271人の感染とともに、県内の医療機関に入院していた3人が死亡したと発表した。コロナの死者は累計23人となった。
鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子211人、倉吉150人、鳥取市68人。
クラスター(感染者集団)は4件発生。倉吉市の認定こども園で8~11日に39人、琴浦町の船上小で8~10日に14人、北栄町の北条こども園で7~11日に10人、米子市の高齢者福祉施設で5~9日に10人の感染が確認された。県内のクラスターの累計は193件。
倉吉市の明倫小が学年閉鎖、米子市の米子南高、義方小、福生東小、伯仙小、加茂小が学級閉鎖。岩美町のみなみ保育所は1クラス閉鎖し、湯梨浜町の羽合小は13日から学級閉鎖する。
鳥取県は4市3町と合同で対策本部会議を開催。家庭や事業所などで換気不足や共用物の消毒不徹底が原因とみられる集団感染が多数発生しているとして感染防止の徹底を呼びかける共同メッセージを出した。
島根県の居住地別は548人が調査中。判明分では出雲市292人、益田市176人、松江市75人、浜田市48人、安来市42人、大田市31人、雲南市19人、江津市11人、奥出雲町7人、飯南町、美郷町、津和野町各4人、邑南町、知夫村、隠岐の島町、県外各2人、川本町、海士町各1人。
新たなクラスターは松江市内の5件で、保育施設7人、市立中学校13人、学校8人、障害者福祉施設7人、高齢者福祉施設8人が感染し、累計は344件となった。
累計感染者数は、鳥取が1万9134人、島根が2万7063人。12日午前0時時点の確保病床使用率が島根(371床)は37・5%、鳥取(350床)は12・3%。宿泊療養は島根51人、鳥取166人、自宅療養は島根4350人、鳥取1638人。重症者は島根1人で、鳥取はいない。
(岸本久瑠人、白築昂)