【松江】島根県内の日本画の愛好家でつくる研究グループ「丹青会」(福間小夜子会長)の作品展が13日、島根県立美術館(松江市袖師町)で始まった。2メートルを超える大作が並び、来場者の目を楽しませている。18日まで。入場無料。
日展や新日春展といった全国規模の公募展に出す力作を披露する場として2012年から隔年で実施。5回目の今回は20~70代の会員11人と講師・村居正之さんの作品17点を展示する。
このうち、福間会長(70)=出雲市斐川町学頭=の作品「游(ゆう)」は、墨を使って紙に模様をつける「墨流し」の技法で和紙をマーブル状に染め、その上を涼しげに泳ぐ金魚を描く。中村康二さん=島根県奥出雲町横田=の「どこへいくの」は、メリーゴーラウンドに乗った人物を描いた絵に和紙を何枚も重ねるなどして、幻想的な世界観を表現した。
福間会長は「間近で見ていただき、日本画の面白さを知ってほしい」と来場者に呼びかけた。
(山本貴子)