島根県のマッチングシステム「しまコ」の画面(資料)
島根県のマッチングシステム「しまコ」の画面(資料)

 島根県は2020、21年度、新型コロナウイルス対策用の臨時交付金計1759万円を活用し、専用端末で結婚相手を探すマッチングシステム「しまコ」を改修した。感染拡大を受けたリモート環境の整備で、県は「コロナ対策の一環」と主張している。

 しまコは、県が2018年秋に導入。顔写真や年齢を登録した男女が、松江、浜田両市のしまね縁結びサポートセンターや県内14市町の役所にある専用端末などで相手を探す。

 感染拡大による対面の婚活イベントの中止や延期を受け、20年度に臨時交付金58万7千円を財源として、マッチングした相手とメッセージのやりとりができるチャット機能を追加。21年度はさらに1700万円を予算化し、手元のスマートフォンから登録、閲覧できるようにした。

 県子ども・子育て支援課の金築豊和課長は「若者が婚活に二の足を踏まないようなリモート環境の整備は、コロナ対策の一環だ」と、活用に至った判断の妥当性を主張した。

     (佐々木一全)